代理人
誰も愛したことがないなんて、愛されたあとに言うことじゃないよ。
目の前にいる僕を忘れてしまった君が、僕に言っていたつもりの言葉を、僕が理解することはなかった。
君はそこそこな、良い感じのしあわせを手に入れているはずで。
バッドガール、ルードボーイ。
君は時々、寂しくなることがあるだけだよ。
愛してあげたかったけど、僕は悪魔にさらわれたんだ。
僕の大切なものや大事なことをあげても、僕が愛してなかったなんて言うなよ。
もっと愛してあげたかったけど、僕は悪魔にさらわれたんだ。
僕じゃなくて良いんだってさ。
目の前にいた僕は、どうせ悪魔にさらわれたんだろ?
これ以上、目の前にいない僕を求めないで良いよ。
今は、やさしい悪魔が愛してくれているからさ。僕にとっては傷つきやすい天使なんだ。
僕はいつも、考えていた。
君の望みと、何を、心配しているのだろうかと。